ガウディ未完の傑作・バルセロナのサグラダ・ファミリアを訪れる
バルセロナの必見スポットといえば、アントニ・ガウディの未完の傑作「サグラダ・ファミリア」。年間500万人というスペイン最多の訪問者数を誇る観光スポットです。その理由は、実際に訪れてみれば分かることでしょう。このユニークな建築物に足を踏み入れた瞬間、どんな望みも叶う別世界にトランスポートしたような気分になるはずです。
ガウディが偉大な建築家である理由はここにあります。その建築物の中では、夢の中に入り込んだような気分を味わえるのです。このため、バルセロナは非常にユニークな都市とされ、多くの人々を惹きつけています。
今週の投稿では、「パンダ」のメンバーがバルセロナのサグラダ・ファミリアを訪れる際に役立つアドバイスをまとめてみました。旅行を計画する前に是非ともご一読ください!
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サグラダ・ファミリアで見るべきポイント
サグラダ・ファミリアはバルセロナで一番の観光名所として非常に有名ですが、それには理由があります。外観も内部もガウディが設計した精巧でユニークな建築の傑作だからです。
サグラダ・ファミリアは、どんな建築様式にも当てはまりません。ゴシックでもロマネスクでもアールヌーボーでもなく、バルセロナ独自の様式・モダニズムでもありません。単純に言うと、ガウディのスタイルなのです。訪れる前に、是非とも見どころについて押さえておきましょう。
外観
ガウディはサグラダ・ファミリアを「石で造られた聖書」と表しました。通常、教会などの宗教施設の内部には彫刻や美術品がたくさん飾られています。一方、サグラダ・ファミリアの外観には、豊かな創造性が遺憾なく発揮されています。これは、教会に行かなくても、みんなに聖書を学んでほしいとガウディが思っていたからです。このため、建物の外観を見ると、たくさんの宗教的なシンボルを見つけることができます。
生誕のファサード
サグラダ・ファミリアには3つのファサードが設置される予定ですが、うち2つが完成しています。一番古いのが「生誕のファサード」。このファサードはイエスの誕生を表しており、自然やさまざまな生命の表現に満ち溢れています。ガウディは、このファサードを見た人に喜びを感じてほしいと望んでいました。
受難のファサード
反対側には「生誕のファサード」の後に完成した「受難のファサード」があります。「生誕のファサード」とは対照的に「受難のファサード」はイエスの死と磔刑を表しています。見た目は控えめなデザインで、角ばった彫刻が飾られており、怖くて少し陰鬱な感じすらします。ガウディは、このファサードを見た人に悲しみを感じてもらいたかったのでしょう。
そしてイエスの復活を表す3つ目のファサード、「栄光のファサード」は、今後10年以内に完成予定です。ガウディは、このファサードを見た人に成功の喜びを感じてほしいと望んでいたことでしょう。まだ完成はしていませんが、サグラダ・ファミリア訪問の際に模型を見ることができます。
尖塔
サグラダファミリアへの訪問は、あなたの目線がしばらく見上げるように釘付けになることを意味します。アントニ・ガウディは、垂直性がその主な特徴の1つになるように教会堂を設計しました。バルセロナの都市計画規定では、サグラダファミリアの塔が完成すると、市内の建物をサグラダファミリアの塔よりも高くすることはできません。
教会堂建設プロジェクトには合計18本の塔があり、そのうち9本の塔はすでに建てられています。十二使徒たちのための12本の塔、福音伝道者のための4本の塔、聖母マリア様のための塔、そして最後にイエス様のための塔。そのイエス様の塔は172メートルの高さとなり、その上に巨大なガラスとモザイクの十字架が飾られるようになります。
内部
サグラダ・ファミリアの大聖堂の内部は、決して誇張ではなく、これまでに目にしたこともないような美しい空間です。樹木のような柱、ステンドグラスの窓、荘厳なシンボルなどがあり、その外観と内部のどちらが好きか迷ってしまうことだと思います。
おすすめの訪問時間は、遅めの時間帯です。南からの日光がまだ残っていて、「受難のファサード」のステンドグラスに反射する様子を見ることができます。この時間帯には、赤とオレンジ色に包まれた独特の光景を見ることができます。
また、サグラダ・ファミリアの地下には博物館があり、その歴史やガウディがこの建物や他の作品に用いた技法について展示されています。
サグラダ・ファミリア入場券の購入方法
サグラダ・ファミリア訪問の際の一番のおすすめは、チケットの事前購入です。冒頭で述べた通り、スペイン最多の訪問者数を誇る人気観光スポットのため、チケットはすぐに売り切れてしまいます。
チケットが事前に購入できなければ、驚くほどに美しい内部を見学できないかもしれません。このため、チケットは必ず予約して、ご希望の日時に行けるように準備をしておいてください。
サグラダ・ファミリアについてより理解を深め、その訪問を楽しみ尽くしたいなら、ガイド付きのツアー参加もお勧めです。「パンダ」では、英語、中国語、日本語、韓国語で、12人以下の少人数グループの、入場券込みのツアーを提供しています。ガウディの傑作とバルセロナの歴史について学んだ後は、優先入場チケットを受け取って、ガイドさんも館内同行でばっちり説明してくれます。
「パンダ」の少人数グループのサグラダ・ファミリアのツアーの価格は59ユーロ(優先入場チケット込み)。ガウディの建築にもっと浸りたい方には、サグラダ・ファミリアとガウディの家をめぐる1日ツアーも提供しています。
チケットを事前に予約
サグラダ・ファミリアは通常、数日前から予約が埋まります。少人数グループのサグラダ・ファミリアツアーを予約して、ガウディの傑作についての理解を深めてみませんか?ツアーの価格は優先入場チケット込みで59ユーロです。
サグラダ・ファミリアやバルセロナのその他の観光スポットのチケットを販売するウェブサイトはいくつかありますが、「パンダ」のおすすめは、Tiqetsです。「バルセロナ・パス」などのお得なチケットも取り扱っています。
「バルセロナ・パス」には以下が含まれています。
——サグラダ・ファミリア
——グエル公園
——バルセロナ観光バス(乗り降り自由)
バルセロナのサグラダ・ファミリアへの行き方
バルセロナの見どころをめぐる計画を立てるのに絶対に欠かせないのが、「どうやって行くか」という点でしょう。サグラダ・ファミリアを訪れるなら、公共交通機関がすごく便利です。サグラダ・ファミリアへの移動時間は中心部から10分程度。交通手段は3つご紹介します。
1 地下鉄
バルセロナの公共交通機関はとても便利で、地下鉄なら市内各所に30分以内でどこにでも行けます。サグラダ・ファミリアに行くには、L2(紫色の路線)またはL5(青の路線)に乗り、サグラダ・ファミリア駅で下車します。
「生誕のファサード」に行くには「Plaça de Gaudí(プラサ・デ・ガウディ)」という地下鉄出口をご利用ください。「受難のファサード」の最寄り出口は「Plaça de la Sagrada Familia(プラサ・デ・ラ・サグラダ・ファミリア)」です。
特におすすめするのは、「生誕のファサード」を最初に訪れることです。サグラダ・ファミリアの反対側にある湖のある公園で、バルセロナ旅行のハイライトとなる写真を撮ってみてくださいね!
2 バス
バスもご利用できますが、時間がかかることが多く、多少不便かもしれません。サグラダ・ファミリア行きのバスは、19番、33番、34番、D50番、H10番、B24番で、移動時間は、中心部から約35分。メトロと同じチケットを使用できます。
3 徒歩
美しい街並みを楽しめるバルセロナでは、徒歩という選択肢もあります。中心部から出発するなら、「Passeig de Gràcia (グラシア通り)」を歩いて、同じくガウディの作品であるカサ・バトリョとカサ・ミラを見て、サグラダ・ファミリア訪問を前に気分を高めてください。
カサ・ミラから「Career Provença(プロベンサ通り)」を北東方向に進むと、20分ほどでサグラダ・ファミリアの塔の先端が見えてきます。
サグラダ・ファミリアへの行き方を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? 足りない情報がある場合や、質問がある場合は、是非ともコメントをしてください。お役立ちヒントやアドバイスを喜んで提供いたします。
また、バルセロナの1日もしくは2日観光のおすすめポイントについての記事もぜひチェックしてみてください。バルセロナを満喫するためのアイデアがたくさんありますよ!